ついに今年も半分が終わり、7月に突入しました。
新潟も日中の暑さは真夏並みになってきたようです。
そんな暑さ増す中、火曜日に東京へ展示会巡りのお出かけをしてきました。
久しぶりでワクワク!!
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東京へ到着してその足で訪れたのは、スパンアートギャラリーで開催中の『幻想と人形たち』展(上段記事に詳細)。
実は、スパンアートギャラリーさんへお邪魔するのは初めてでした。
人形関係の展示会を、たくさん主催されているギャラリーさんです。
ジリジリと灼熱の太陽が照りつける中、知人のSさんに案内して頂いて会場へ到着。
扉を開けると、すっきりとした会場の壁面へ菊池さんのBOXアートが心地良い間隔で並んでいました。
菊池さんの作品は、古びた小物に新たな生命創造するようでありながら、あくまでも静かな佇まい。
その空間に潜むのは、山吉由利子さんのキュッと口を強く結んだ少女たちと、ヒロタサトミさんの濃密でありつつも軽やかな少女たち。
山吉先生の作品は変わらぬ確かさと揺るがぬ芯の強さを湛えていて、人と人形の境のぼやけてゆくような・・・・・・不思議でドキリとする作品でした。
ヒロタサトミさんの作品を拝見するのは、実はまだ2度目。
前回も感じましたが、ボディの存在感というか妙な『生』っぽさが絶妙なバランスで素敵です。
それが、アンティークドールを彷彿とさせる上品な顔立ちと相まって、不思議と軽快な世界を創っていました。
そのお見事と感嘆したくなるまとまりは、端々から伝わってくるセンスの良さ故なのだろうなぁと、とても気持ちよく拝見しました。
たっぷりとお三方の醸し出す世界を堪能し、一歩ギャラリーから出ると・・・・・・暑いっっ!!!
早々に『ランチ』と称して、お店に逃げ込みました。
その後は、Sさんに別れを告げて、独り浅草橋へ。
別れ際久しぶりの地下鉄にまごつき、Sさんを汗だくに歩かせるという事態も起きましたが、無事目的地の『パラボリカ・ビス』へと到着しました。
こちらは、中川多理さん個展『白い海』と三浦悦子さん個展『侵蝕』。
2Fで受付を済ませ、いざ、三浦さんの会場へ。
重い扉を開けると、そこはすっかり三浦さんの人形世界。
暗く照明の落とされた足元には水場や砂などといった演出が効いていて、それぞれに個性の強い作品を、一つの世界に纏め上げられていました。
最後は2Fへ戻り、中川さんの会場へ。
三浦さんの会場とはうって変わって、白い世界。
所々セピアに染まった布は、そのまま中川さんのお人形世界と調和していました。
イージースリップの特質を生かし、滑らかな肌と物言いたげな雄弁に穿たれた穴や空洞は、まるで童話世界への入り口のよう。
また上半身だけのオブジェや赤い着物を羽織った大きな作品は、それまでとは違ったお顔立ちをしていて、挑戦的で危うい目線がとても魅力的でした。
今回、三浦さんも中川さんも会場の照明や演出を他の方が担当なさったという事でしたが、どちらも作品世界をより広がりのあるものにする素晴らしい会場に仕上がっています。
すっかりどっぷり人形世界に浸った後、ギャラリーから一歩足を踏み出すと・・・・・・暑いっっ!!!
折角の上京でしたが、買出しなどもすることなく早々に宿へと逃げ込んだのでした。
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以上のスパンアートギャラリーでの『幻想と人形たち』と、パラボリカ・ビスでの『白い海』&『侵蝕』は、どちらも現在開催中です。
お近くの方は、是非お運び下さい。
オススメです!
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