2014年03月30日 23:21

雪国にもようやく春の訪れを感じられるようになった3月。
そんな中、昨年グループ展でご一緒させて頂いた中川多理さんの2冊目の作品集
『Costa d'Eva イヴの肋骨-中川多理人形作品集』(ステュディオ・パラボリカ刊) が届きました。
ミルキィ・イソベ氏によるブックデザインは、まるで本棚の片隅に忘れられた古書かアルバムのようで居ながら、背表紙に施された寒冷紗が掌へとその存在を確かに伝えて来ます。
それは確固とした意思を想わせる手触りで、人形達の眼差しの先やその吐息の気配を想像する素晴らしい手掛かりの一つでした。
掲載されている作品は、2009年個展『Down Below』から始まり、最新の作品までが網羅されています。
私もリアルタイムでかなりの展示を拝見していましたが、改めて軌跡を辿ると新たな発見や作風の変遷を意識することができ、そのおびただしい熱量と才気に幸福な眩暈をおぼえる程でした。
この珠玉の、魂の一滴のような作品集を、是非ご覧頂きたいと切に願います。
ご興味がございましたら、ドウゾ。
◼︎Costa d'Eva イヴの肋骨 詳細
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2014/04/costa_deva.html
◼︎中川多理HP
http://kostnice.blog105.fc2.com
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