2018年09月02日 22:03






新作『Vendémiaire(ヴァンデミエール)』
2018/09 制作
石粉粘土 胡粉 人毛 油彩仕上 自作眼
78cm
ヴァンデミエールは葡萄色の瞳の人。
そして何より、今回は初めての関節への装飾を施した作品となりました。
以前から人形でしかできない表現を取り入れられたら良いなと思っていたのですが、なかなかそう簡単にいかず。
今回ようやく思い切って私なりの関節表現をしてみました。
左半身を中心に、関節からボディまで筋肉と骨格の流れを意識したデザインで要所要所へ羽根を散らしました。
ボディパーツ上に乗っているのは半立体状に盛り上げた羽根、ところどころ大胆に浮かせた箇所には細いリボンなどを通してニュアンスを楽しむことができます。
関節球へは、可動性を損なわないよう直接彫刻をほどこしてあります。
こうしたことにより私の中で全体的に象牙の彫刻のようなイメージがかたまり、着彩もあくまで胡粉を主体として油彩でザックリ仕上げました。
実は他にも、こっそり涙ぼくろがあったり歯が入っているのもチャームポイント。
いつもとは違った試みの多いこちらの作品は、12日から開催されます『人・形展』への出品作品となります。
どうぞご高覧ください。
★人・形展詳細はこちら
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