2017年12月01日 02:05
先日行われました創作人形三人展『sillage-シヤージュ』は、11/13をもちまして終了いたしました。
あたたかく盛況のうちにフィナーレを迎える事がかない、大変すばらしい展覧会となりました。
以下、駆け足ですが展示内容を思い出とともに記していきたいと思います。
▼

事の起こりは、約一年前の秋深まる京都。
ちょくちょくと展示の折にご一緒する雨沢聖さん、江村あるめさんとともに、この三人で何かやってみたいね、という話が自然と持ち上がってきました。
そこから自分たちで会場を選び、会期を決め、DM制作の手はずや広報について考え、せっかくなのでとオリジナルグッズ制作も盛り込んでいたら……あっという間に一年が経過していたのでした。
とはいえ、三人それぞれに地方住まい。
なかなか都合をつけて会うという事もままならず、京都から再び三人が揃って再会したのは11/7の会場搬入日という大胆さ。
蓋を開けてみて、試行錯誤しつつ出来上がったのが下記の会場です。

会場左手
(あるめさんの作品ブースのはずですが、この時丁度、代官山の街へと野外撮影へと旅立っていたので作品不在)

会場右手
さらに右のウィンドウブースには、聖さんの作品が。
▽ 雨沢聖 △

「うすべにばら」
中性的な雰囲気をもちつつも溢れる可憐さ。

実はこの作品オープン当初ロングヘアだったのですが、急遽会場内でヘアカットが始まりました。
ケープ代わりに薄紙を巻かれてカットされている様もまた大変可愛らしく、見ている私の方がワクワクどきどき。

清潔な首元が、この作品の個性を一層引き立てることとなりました。

「金の草露」
そんな世俗とは離れたところで、安寧の眠りにつくヒト。
今にも震えそうな目蓋の向こうで、一体どんな夢をみているのでしょう。
△ 槙宮サイ ▽

「Litore」
9月の展示から引き続き。
会場の雰囲気や光の差し込む具合が変わると、また違った表情がみえてくるのも人形作品の魅力的なところ。
今回は心なしかにこやかに見えるようでした。



「Coquille」
この三人展の話が持ち上がった時から、この作品を発表したいと思っていました。
いつもとは違う三人展、自分自身も一歩前へ進めるようにと仕上げたチャレンジの多い作品です。
▽ 江村あるめ ▽


「キカ」
フリルから覗く胸元と静かな眼差しが印象的な作品。
クールで涼やかな目元とは裏腹に、毎日ギャラリーで顔を合わせていると少女らしい愛らしさも持ち合わせている子だという事に気づかされました。

おさんぽくじら(あし)さんとくだものさんは、毎日フィンの取りっこでてんやわんや。

「isolation」
腕の小品は、DM写真に使用されたもの。
分離された腕の持つ物語を、ゆっくりと読み解いてみたくなります。

おさんぽくじら(ひれ)さんは、日々色んなところで寛いで。
▽ 香りの小部屋 △



今回の会場には、向かって左奥に壁で仕切られた小さなスペースありました。
秘密基地のようなその小部屋の壁面に三人それぞれの日々を記録した写真やラフ画などを貼り、さながら作家の頭の中のような雰囲気に仕立ててみました。
小さな部屋には小さな香りのオブジェの展示も。
そうして仄かな香りに包まれ、作品が出来上がるまでの日々やそうでない日々の軌跡を辿る。
こうしたことも、三人展だからこそできる特別な企画ではないでしょうか。
▲
一年をかけて作り上げた三人展は、いざ始まってしまうと泡沫のような儚さであっという間の日々でした。
三人、励ましあい、笑いあい、失敗も一緒にして、かけがえのないモノを得たように思います。
再びそれぞれの道へと歩みだしますが、またいつかふっと香るように想い出が立ちのぼることでしょう。
どうかこの展覧会を目撃した皆様にもそうした日が訪れますように。
ご来場くださいました皆さま、ご協力ご尽力くださいました皆さま、誠にありがとうございました。

雨沢聖さま、江村あるめさま、心よりの感謝を。
あたたかく盛況のうちにフィナーレを迎える事がかない、大変すばらしい展覧会となりました。
以下、駆け足ですが展示内容を思い出とともに記していきたいと思います。
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事の起こりは、約一年前の秋深まる京都。
ちょくちょくと展示の折にご一緒する雨沢聖さん、江村あるめさんとともに、この三人で何かやってみたいね、という話が自然と持ち上がってきました。
そこから自分たちで会場を選び、会期を決め、DM制作の手はずや広報について考え、せっかくなのでとオリジナルグッズ制作も盛り込んでいたら……あっという間に一年が経過していたのでした。
とはいえ、三人それぞれに地方住まい。
なかなか都合をつけて会うという事もままならず、京都から再び三人が揃って再会したのは11/7の会場搬入日という大胆さ。
蓋を開けてみて、試行錯誤しつつ出来上がったのが下記の会場です。

会場左手
(あるめさんの作品ブースのはずですが、この時丁度、代官山の街へと野外撮影へと旅立っていたので作品不在)

会場右手
さらに右のウィンドウブースには、聖さんの作品が。
▽ 雨沢聖 △

「うすべにばら」
中性的な雰囲気をもちつつも溢れる可憐さ。

実はこの作品オープン当初ロングヘアだったのですが、急遽会場内でヘアカットが始まりました。
ケープ代わりに薄紙を巻かれてカットされている様もまた大変可愛らしく、見ている私の方がワクワクどきどき。

清潔な首元が、この作品の個性を一層引き立てることとなりました。

「金の草露」
そんな世俗とは離れたところで、安寧の眠りにつくヒト。
今にも震えそうな目蓋の向こうで、一体どんな夢をみているのでしょう。
△ 槙宮サイ ▽

「Litore」
9月の展示から引き続き。
会場の雰囲気や光の差し込む具合が変わると、また違った表情がみえてくるのも人形作品の魅力的なところ。
今回は心なしかにこやかに見えるようでした。



「Coquille」
この三人展の話が持ち上がった時から、この作品を発表したいと思っていました。
いつもとは違う三人展、自分自身も一歩前へ進めるようにと仕上げたチャレンジの多い作品です。
▽ 江村あるめ ▽


「キカ」
フリルから覗く胸元と静かな眼差しが印象的な作品。
クールで涼やかな目元とは裏腹に、毎日ギャラリーで顔を合わせていると少女らしい愛らしさも持ち合わせている子だという事に気づかされました。

おさんぽくじら(あし)さんとくだものさんは、毎日フィンの取りっこでてんやわんや。

「isolation」
腕の小品は、DM写真に使用されたもの。
分離された腕の持つ物語を、ゆっくりと読み解いてみたくなります。

おさんぽくじら(ひれ)さんは、日々色んなところで寛いで。
▽ 香りの小部屋 △



今回の会場には、向かって左奥に壁で仕切られた小さなスペースありました。
秘密基地のようなその小部屋の壁面に三人それぞれの日々を記録した写真やラフ画などを貼り、さながら作家の頭の中のような雰囲気に仕立ててみました。
小さな部屋には小さな香りのオブジェの展示も。
そうして仄かな香りに包まれ、作品が出来上がるまでの日々やそうでない日々の軌跡を辿る。
こうしたことも、三人展だからこそできる特別な企画ではないでしょうか。
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一年をかけて作り上げた三人展は、いざ始まってしまうと泡沫のような儚さであっという間の日々でした。
三人、励ましあい、笑いあい、失敗も一緒にして、かけがえのないモノを得たように思います。
再びそれぞれの道へと歩みだしますが、またいつかふっと香るように想い出が立ちのぼることでしょう。
どうかこの展覧会を目撃した皆様にもそうした日が訪れますように。
ご来場くださいました皆さま、ご協力ご尽力くださいました皆さま、誠にありがとうございました。

雨沢聖さま、江村あるめさま、心よりの感謝を。
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